ピアノ独学体験談【60代】「仕事を辞めて落ち込み気味だった自分にも自信がつきました。」

独学経験談

目次

孫がピアノを習い始めたのをきっかけにピアノを弾いてみようと決めました。

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私は若いころから仕事一筋で生きてきました。趣味らしい趣味もなく、休みの日は付き合いで好きでもないゴルフをするか、疲れを癒すためにゴロゴロ寝ているかのどちらかしかありませんでした。家には、娘のために買った、そこそこ立派なピアノが置いてあります。娘は小学校低学年の頃、ピアノを習いに教室に通っていましたがそれも長続きせず、2、3年使っただけのほぼ新品の状態で、ほとんど物置になっていました。
定年退職で仕事を辞めてからというもの、一人で過ごす時間が増えました。

妻は友達と出かけたり、自治会の集まりに出かけたりと忙しそうで、私と一緒にはほとんど過ごしてくれません。

私はそれほど社交的な性格ではないため、近所の人たちとの付き合いもほとんど妻に任せきりでした。今更顔を出すのも恥ずかしく、一人で家に閉じ困り気味になりました。

どうしても時間が余ってしまい、そこで目についたのがピアノです。

娘が弾いていた時には仕事ばかりでほとんどその音色を耳にすることもありませんでしたが、改めてそのピアノを目にすると、遠い昔、小学校の音楽の先生が優雅な手つきで休み時間にピアノを弾いて聞かせてくれたことを思い出しました。

田舎の少年だった私に、優しくその弾き方を教えてくれた先生のピアノの音色は美しく、今でも耳に残っています。そして、ピアノに対するあこがれが自分の中にあったことを改めて思い出しました。
しかし、実際にピアノを弾くのは容易ではありません。自分にはできないとあきらめていましたが、タイミングよく孫がピアノを習い始めたのです。

5歳になる女の子ですが、ママには似ずにピアノに熱中しているということで、娘が実家に連れてくるときには、ピアノの曲をたどたどしく弾いてくれます。「じいじも弾いて」と頼まれますが、できないと話すととてもがっかりされてしまいました。そこで、あこがれていたピアノを弾いてみようと決めました。

60歳を過ぎて若い先生に教わるのはなんだか恥ずかしかったので、独学で勉強しようと考えました。

ピアノの教室に通うということも考えましたが、60歳を過ぎて若い先生に教わるのはなんだか恥ずかしかったので、独学で勉強しようと考えました。

ピアノ独学の体験談をいろいろと読み、60代から初心者でもピアノをマスターできるというふれこみの教材「海野先生[第1弾]ピアノ教材&DVD」を選びました。収録曲はベートーベン作曲「歓びの歌(交響曲第九)」、ホルスト作曲「ジュピター」です。ジュピターは私の大好きな曲のひとつだったので、この教材を選ぶ大きなポイントになりました。

「海野先生[第1弾]ピアノ教材&DVD」を購入して勉強しました。

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楽譜について勉強したのは、それこそ学生の頃が最後なので、40年以上楽譜とは縁がない生活ををしてきました。そのため、楽譜を見てもドレミがすぐにはわからず、ひとつずつ数えていかなけばいけないという状態でした。また、記号の意味がさっぱり分からず、なんとなく見たことがあるようだという程度の知識しかありませんでした。
「海野先生[第1弾]ピアノ教材&DVD」は、ドレミと指使いがすべて楽譜に記載されているので、ドレミに迷うことなくピアノを弾くことができました。その中で一番助かったのはDVDです。

全10回に分かれていて小分けでレッスンできる形になっています。楽譜の記号を見て、イマイチ意味が分からないところも、DVDで動画として見ることができれば、どのように弾けばいいかが分かりやすく理解できました。

メキメキ上達するということはありませんでしたが、それでも約3カ月かけて、念願だったジュピターを弾けるようになりました!

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何度も挫折しそうになりましたが、その度に、付属としてついていた多くの高齢者の体験談を読み返しました。

自分より10歳以上年上の方があきらめずにマスターされた話を読み、自分にできないことはないと気持ちを奮い立たせました。

また、購入者限定メルマガサポートがあり、定期的に送られてくる内容からも、励ましの言葉をいただきました。
メキメキ上達するということはありませんでしたが、それでも約3カ月かけて、念願だったジュピターを弾けるようになりました。

「海野先生[第1弾]ピアノ教材&DVD」では、30日で弾けるようになるという触れこみだったので、私の場合は3倍かかったことになります。それでも自分としてはよくできた方だと思っています。

孫の満面の笑顔でそれまでの苦労は吹き飛びました!

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娘に実家に遊びに来るように連絡し、孫にジュピターを弾いて聞かせました。

孫は私がピアノを弾くことができないと思っていたので、目を丸くして聞き入っていました。弾き終った後に私に抱きついてきて、「なんで?すごい!」と満面の笑顔で聞いてきた時の歓びは、それまでの苦労を吹き飛ばしてくれました。孫は自分もじいじに負けまいと、ピアノの練習をそれまで以上に頑張るようになったそうです。
ピアノを弾き始めて、もう一つ嬉しい驚きがありました。それは、近所の人たちが私の練習していたピアノの音を聞いていて、地区市民センターの発表会に参加するよう勧めてくれたのです。それまで交流のなかった人たちと交流する機会を得ることができ、孤独感から解放されました。また、仕事を辞めて落ち込み気味だった自分にも自信がつきました。

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