今回はブルグミュラーに入っている「素直な心」の練習目的、音楽用語、演奏ポイント、練習方法などについて解説していきます☆(*^-^*)
目次
練習目的
- 指できちんとレガートをする。(指くぐり、指またぎも含む)
- 長いフレーズで弾くこと。
この2点が大きな練習目的と言えるでしょう。
「素直な心」は最初から最後まで優しく滑らかな音色が必要とされています。
音を切らない=レガートではありません。
次の音への移り変わりに注意をして、前の音はぎりぎりまで鍵盤から離さないようにしましょう。指にかかる重みが指から指へと移動することが感じられるとベストです。
また、全体的に長いフレーズがこの曲の特徴ともいえます。フレーズ内は一息で弾きましょう。
出てくる音楽用語
- dolce(柔らかく)
- cresc.(だんだんと大きく)
- dolce e poco riten.(やわらかくそしてそれまでより遅く)
- a tempo(もとのテンポで)
- dim.e poco riten.(だんだん弱く、そしてそれよりまで遅く)
テンポ
Allegro moderato
心地よいテンポで。
直訳すると「ほどよく速く」ですが、あまり速く弾こうとしなくて良いでしょう。だからと言って重くなってよいわけではありません。
長いフレーズを一息で弾けるテンポと考えると良いでしょう。
演奏ポイント
- 先ず鍵盤に4本(5321)準備して、「5→3→2→1」とゆっくりと指の重みを移動させましょう。次の音を出す直前まで指を鍵盤から離さないことがレガートのポイントです。「5321」と順に動かす際に手首を幾分内側にスクロール(反時計回り)させることで、レガートがしやすくなります。
- 手首は固定せずにリラックスした状態を保ちましょう。(指までふにゃふにゃになってはいけません。第一関節はきちんと立て、鍵盤に触れる指の先の腹に重みをかけましょう。この状態にあるとき、手首はリラックス状態にあります。
- 1小節目→2小節目に移る際に音がド→ドとイチオクターブ上がります。ここは手首を指よりも先に外側にスクロールさせることでレガートがしやすくなります。
- 3小節目2,3拍目の指をくぐらすところは、親指の音が潰れないように注意しましょう。
- 下降系の音符はだんだんと音が重くなりやすいです。この曲の場合は4拍子なので、1,3拍目が強拍になります。(3拍目は中強拍)2,4拍目が重くならないようにしましょう。
- 左手の和音もdolceを意識して柔らかく音を出しましょう。音価をきちんと守りましょう。
- 11-12小節目は9-10小節のやまびこ「エコー」だと思って弾いてみましょう。
- 13小節目の2分音符は途中で鍵盤から指を離さないようにしましょう。「ソ➡ファ♯➡ラ」この響きの流れを大事にしてその中に八分音符を入れましょう。
- 14小節目頭のスフォルツァンドは乱暴に弾くという意味ではありません。響きを豊かに。音をぶつけて弾かないようにしましょう。
- 15小節目、22小節目はpoco riten.です。そのままインテンポで通り過ぎないように、少しゆったりと弾きましょう。
効果的な4つの練習方法
メトロノームを使ってリズム練習
リズム練習はゆったりとしたテンポで、しっかりと音を出して弾くことが大事です。
全体を通して弾く際は「dolce」をもう一度思い出して弾いてみてくださいね。(#^^#)