ブルグミュラー『乗馬』の演奏ポイントと練習方法☆【大人から始めるピアノ独学】

上級者用

今回はブルグミュラーの『乗馬』の練習目的、音楽用語、演奏ポイントそして練習方法について解説していきたいと思います☆(‘_’)

目次

乗馬?

全音版のタイトルには「乗馬」としか書かれてありませんが、他版には「貴婦人の乗馬」というタイトルになっています(^^♪

貴婦人と付くとイメージがかなり具体的になりますね!!

競争馬ではなく貴婦人が優雅に馬に乗っているすがたが思い浮かべながら弾きましょう♪

練習目的

ブルグミュラー25番の練習曲の最後の曲であり、様々なリズム、技巧が組み合わさった曲になります。

音楽用語

  • cresc.(だんだん大きく)
  • delicato(繊細に、優美に)
  • cresc.assai(盛大に盛り上げて)

演奏ポイント

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この曲はリズムややフレーズ感がめまぐるしく転換していきます。

一定のテンポの中で、弾き分けられるようにしましょう。

1小節目~8小節目は、何頭ものお馬たちが足並みそろえて優雅にテンポよく歩いているイメージです。決してテンポを揺らすことなく、リズムよく堂々と、そして楽しそうに弾きましょう。

付点のリズムが3連符にならないよう、後ろの16分音符を正確に弾きましょう。休符が狭まらないようしましょう。

また、スラーがついているところは、レガートに弾いてスタッカートとのリズムとの区別をしっかりさせましょう。

9小節目~12小節目はへ長調に転調します。スラーの付いた3連符は左右がズレないように粒を揃えて滑らかに弾きましょう。強弱記号がフォルテ、ピアノを繰り返します。強弱が変わるところはきちんと呼吸をして改めて音を出しましょう。

17小節目~24小節目は、一転して3連符のレガートが続きます。強弱はピアノで、delicato(優美に)です。

1→5番は手首を柔らかく使って(ド→ラとド→ドは指よりも先に手首を外側に)重心移動をしましょう。23、24小節目の左手のスタッカートは軽やかに。

33、34小節目の拍頭は左手で、右手は裏拍になります。左手の「ソララ♯シドソミド」のメロディをよく聞いて弾き、右手はそこにそっとつける感じで軽く弾きましょう。

37、38小節目は、33、34小節の右手を変奏させたものです。変わらずここも左手がメロディです。右手は手首を柔らかく使い軽く弾きましょう。

40小節目からはフレーズの始めの音に重心をのせ、弾き始めをはっきり弾きましょう。音の粒を揃え、テンポが不安定にならないように正確に弾きましょう。

練習方法

この曲はテンポキープが難しい曲です。練習の際にはメトロノームを使って、最初から最後までを一定のテンポで弾けるように練習しましょう(^^♪

拍を感じることがテンポキープの鍵です☆

1小節目のような音型はスタッカートの弾みを利用して移動しましょう。音を出す前には鍵盤の上に手の移動を済ませましょう!

9小節目は上がって下がっての繰り返し練習しましょう。

17小節目からはリズム練習をして指を慣らしましょう。リズム練習はこれ以外にもやると良いでしょう。

きちんと音を出しリズムを正確に弾く事で指のトレーニングにもなります。

40小節目からも同様にリズム練習です。

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