「チェルニーの本当の目的」」の最終章です!!
今回はこれまでのまとめです(*^-^*)★
楽譜を読むって、結構楽しいことなんだよ!楽譜には作曲家の物語が詰まっているんだよ!
ということを少しでも感じて頂けていたら幸いです。
楽譜は「絵」と一緒。私はこう思っています。
絵と言っても、お絵かきではなくピカソやゴッホの描いたような「絵」のことを指します。
今回は、私からみなさんにメッセージも込めて、楽譜とは・・・についてお話しさせてください。
無機質に指を動かして、テンポ通りに弾けたらOK・・・こんな風にピアノを弾いてほしくないから・・・
目次
作曲家が作品に込めた想い
代表的でわかりやすい例としてモーツァルトをあげたいと思います。
天才である半面、下品で能天気だった一面も明らかにされているモーツァルトですが、彼は非常に真面目で勇敢な一面がありました。
そして、自分の作品に強いメッセージを表していたんです。
彼の代表的なオペラには、「コジ・ファン・トゥッテ」「フィガロの結婚」「魔笛」などがありますね。
彼はこうしたオペラで実は非常に貴族社会を批判していたんです。
でも彼はやはり天才だったんですね。ただ批判するのではオペラとして成り立ちませんし、そもそも今世まで残る有名なオペラにはなりえない・・・
そぉ、彼は、批判はしなかったんです。とてもユーモアな作品に仕上げました。特にフィガロの結婚はオペラ作品の中でも非常にコミカルなオペラとも言えます。
そぉ、彼は貴族のバカバカしい茶番をそのままオペラにつくることで、批判をしたんです。
貴族としては放っておけないと思ったのか、当時は一時中止になったりもしたそうですね。
そぉ、作曲家はこのようにして、「言葉」ではなく自分のキャンパスを使うことでメッセージを残していたんです。
例えば、また違うメッセージの残し方として有名なのがシューマンです。
シューマンは多くの自分の作品に愛する人の名前を入れています。そぉ音にして・・・。
よくミステリードラマでもありますね、作曲家が楽譜に残したダイイングメッセージ的なシーンが・・・
(私は超のミステリー好きなものでして・・・)
でも本当にああ言ったことが楽譜にはあるんです。
音楽家は時にして言葉よりも音楽に真実を表していると言っても言い過ぎではないでしょう。
芸術家の考えること
そぉ、ピカソ、ゴッホ、ボッティチェリ、モネ、、、、と有名な画家たちも同じように絵に深いメッセージを込めて作品を残しました。
私たちは、なんとなく見て「素敵!」「あんまり好きじゃない・・・」とか簡単にそして軽率に自分なりの判断をしてしまいますが、彼らは私たちの「好き」とか「嫌い」の為に絵を描いたんではないんですね。
それが政治的なメッセージであったり、プライベートなメッセージであったりはしますが、かならずその作品には彼らの強いメッセージが残されています。
経験がある方はいらっしゃいますでしょうか。
よく絵画展などで売られている各作品の解説が書かれた本を読んで、絵を改めて見たら、見方が全く変わった!という経験。
私はあります。ウィーンに少しだけ留学していた時に、非常に絵に詳しい方に美術館を案内して頂きながら絵を見てまわったとき、非常に楽しかったです。
そぉ、その作品の本質を、作者の想いに耳を傾ければ傾けるほど、芸術は深く、そして魅力的なものだということを感じることができるし、芸術とはなにか?についてなんとなく見えてくる。
音符を並べることは音楽ではない
ピアニストの役目は、楽譜の通りにそれを自分なりに表現できること。
偉大な作曲家たちの作品は、何百年も経った今もなお、何千回、何万回と演奏されており、その作品たちは全く色あせることがありませんね。
しかし、情報社会の今、楽譜の真実に耳を傾ける人はごく一部であり、大概はレパートリーを増やすことに必死であり、また音楽を専門的に勉強したことが無い一般の人が聞きやすい曲を色々と弾くことで、表面的なやすらぎを与えようとしすぎているように感じます。
そぉ色んなピアニストが混在しすぎているようにも思えます・・・。
「なんで?」それは、手っ取り早く何かを得ようとしている人が増えているから。聴き手も弾き手もです。
音楽は、時代が移り変わろうとも、決してそのようになってはいけないと私は思います。
だから、私はプロを目指してない、趣味でやっている人にも伝えたいです。
「音を並べて弾くことは音楽ではない」と。
チェルニー練習曲を指のトレーニングにノルマとして勉強されていた方は、楽譜を読む作業を取り入れてみてください。
ただやみくもに指を動かす練習をするよりも、結構楽しいものです。
是非試してみてくださいませ(*^-^*)💛
【大人のピアノ独学】『チェルニーの本当の目的』STEP1 ~チェルニー練習曲集の目的~
【大人のピアノ独学】『チェルニーの本当の目的』STEP2 ~1番の楽譜を読んでいこう♪~
【大人のピアノ独学】『チェルニーの本当の目的』STEP3 ~18番を読んでいきましょう♪~