「独学でバッハも勉強してみたいんだけど、どう勉強すればよいのかわからない・・・」バッハの曲は聴いていてとても落ち着きますよね。
私も大好きな作曲家です。
しかし、ショパンやモーツァルト、ベートーヴェンの作品とはちょっと違いますね。
勿論、それぞれの作曲家に個性があってバッハだけがハブれているわけではないんですが、なんか・・・違いますよね。笑
そう、他の作曲家との決定的な違いがあるからなんです(*^-^*)
今回は、そんなバッハの作品を練習する際のオススメしたい練習の仕方について解説していきます♪
目次
バッハは主役が右手も左手も主役★
実は、バッハは右手も左手も対等なんです。
右手がモチィーフかと思ったら左手が同じモチィーフを・・・と思ったらまた右手に移動して・・・
このような遊び心が満載なのがバッハの特徴でもあります。
また、他の作曲家と比べて違和感を感じるのは歌い上げることができないからでもあるでしょう。
ほとんどの作曲家の作品はメロディは基本的に右手が弾くので、どんどんメロディが展開していきます。
ついつい鼻歌で歌ってしまいたくなるような曲沢山ありますね。
しかし、バッハの作品って鼻歌ではちょっと歌いにくいですね・・・(‘_’)
メロディが展開していくというよりかは、同じモチィーフを少し変えたりアレンジして曲中の色んなところに出してくるから歌えないのも無理ないです。
しかし、聴いているとなんだか心が安らぐのがバッハの音楽の魅力ですね。
と言うことで、今回はちょっと取っつきにくいけど、素敵なバッハの練習の進め方を紹介していきたいと思います★
バッハインベンション
バッハ作品を勉強するにあたって基本的なことが勉強できるのがインベンションです。
インベンションは前半の15曲が2声の曲で、後半の15曲が3声になっています。
先ずは2声でバッハの基本を学び、後半は3声で弾くことを勉強するようにつくられています。
因みにバッハのピアノ作品には、4声以上の作品も沢山あります。
「2本の手で4声以上をどうやって弾き分けるんだよ・・・」て感じですが、意外にも慣れてきたら楽しいものです。
まぁ先ずは基本となる2声からみていきましょう。
では早速みていきましょう。今回は13番の曲をもとに勉強していきたいと思います。
1、先ず曲の流れを把握しましょう。
よく楽譜を開いていきなり弾き始める子がいますが、それはいけません。特にバッハはいたるところにモチィーフが隠れています。宝探しのような感覚でモチィーフがどこにあるのか確認しながら楽譜を読んでいきましょう。
曲全体の流れはこのようになっています。
- 1,2小節目、モチィーフが右→左→右→左と4回移り変わる。
- 3,4小節目では、上向形だったモチィーフは下行形になり、ここも右→左→右→左です。
- 5、6小節目2拍目までは掛け合い 右→左→右→左→右→左
- 6小節目の3拍目からはまたモチィーフ。今度は左手から。左→右→左→右
- 8小節目からはまた下行形でしかも一拍目休符が無くなった形のモチィーフが登場。左→右→左→右
- 11小節目からは掛け合い。14小節目からは右手が話しかけ、左手がそれに返事をしているかのような掛け合い。
- 18小節目にまたモチィーフが出てきたかと思ったら、このままコーダに入ります。
ほとんど右手と左手の掛け合いです★
両手が主役だから、左右それぞれのパートを片手ずつきちんと弾けるようにしましょう!
2、片手ずつ練習をじっくりとしましょう!
他の作曲家の作品も片手ずつの練習は勿論必要ですが、バッハは特に片手ずつの練習がとても大事です。
この際に気をつけなければいけないのが、モチィーフの弾き方です。
右手と左手でモチィーフの弾き方が違くなってはいけません。同じ弾き方になるように気を付けましょう!
3、片手で弾きながらもう一方のパートを歌う♪
片手ずつ十分に練習をしたら、すぐ両手で弾く前にもう少しやるべき練習があります。
片手で弾きながら、弾いていない方のパートを歌う練習をしましょう。
歌う際は、楽譜通りのアーティキレーションで歌いましょう。
この練習は、両手で合わせた時に、どっちかのパートにつられない為の練習です。
右手、左手それぞれこの練習も丁寧にやりましょう。
4、モチィーフだけを拾って弾いてみましょう♪
つまり掛け合いのところだけつまんで左右で交互に弾いていく練習です。
この練習はモチィーフがどのように掛け合いになっていてどのように展開されていくか、曲の流れを掴む練習にもなります。
5、やっと両手で合わせ★
さて予備練習に時間をかけようやく両手で合わせます。
言うまでもありませんが、ゆっくり合わせていきましょう。
しかしアーティキュレーションは楽譜通りに正確に弾くことが大事です。
なかなか上手く弾けない場合は数小節ごとに区切ってやってみてください。
6、録音にとって確認してみましょう。
数小節ごとで良いので、両手で合わせられたらそれを録音にとりましょう。
確認すべきことは、
- モティーフが左右同じように弾けているか。
- アーティキュレーションが正しいか、どちらかにつられてしまっていないか。
これがクリアしたら、音量を意識してみましょう。
7、音量のバランス
バッハの特徴は声部のモチィーフの掛け合いです。
ですから、「右手が大きめ左手が小さく」ではいけません。
モチィーフは強調させ、それ以外の声部は少しだけ控えます。
これは慣れるまでは大変です。でもゆっくりと練習していけば段々コツも掴めてきます。
音量のバランスをとることで、曲全体が立体的になります。
時間がかかって当たり前だと思って気長に少しずつ進めるのがバッハのコツです(*^-^*)💛
コチラも是非参考になさってください♪
バッハを弾く際に絶対に知っておきたい知識☆~大人のピアノ独学~ |