今回はブルグミュラーの『舟歌』の練習目的、音楽用語、演奏ポイントそして練習方法について解説していきます☆☆
目次
練習目的
- 舟歌のリズムの練習
- フェルマータの扱い
音楽用語
- Andantino quasi Allegretto(アンダンテよりやや速く、アレグレットように)
- cantabile(歌うように)
- lusingando(やさしく)
- perdendosi(弱く消えるように)
- a tempo(もとの速さで)
- dim.e riten.(だんだん弱くそしてゆっくりと)
- leggiero(軽く)
- cresc.(だんだん大きく)
演奏ポイント
ピアノ曲にはいくつもの「舟歌」があり、作曲家によっては生涯舟歌を書き続けた人もいます。
夜想曲と並んで、作曲家たちが愛したのが舟歌。波の音楽です。
「舟歌」は8分の6拍子の曲が非常に多いです。
波のドンブラコドンブラコがこの拍子で表しやすいからです。
波が揺れるイメージを上手に音に表しましょう。
1小節目・・・PPで始まります。しかも下降形です。柔らかく肩の力を抜いて弾き始めましょう。
4小節目・・・フェルマータはバス停という意味があります。急ブレーキをかけて止まるのではなく、バスがゆっくりと止まる様を表した用語です。単純に長めに伸ばすのではなく、音の響きの伸びを十分に聴きましょう。
12小節目・・・ここからの左手はとても大事です。リズムを縦に刻まずに、テレビの誇りを優しくふき取るように弾きましょう。
練習方法
1拍目3拍目を意識して波の動きをつくりましょう。
全体的にレガートが必須な曲です。1本1本指を上げて弾かずに、鍵盤に指を吸いつけるように弾きましょう。
フェルマータの後の入りは自分の感覚で良いでしょう。前の音の響きをしっかり聴いてタイミングをつくりましょう。
12小節目からの左手は鍵盤を優しく掴む感じで。決してスポーティーにならにように。