バッハを弾く際に絶対に知っておきたい知識☆~大人のピアノ独学~

上級者用

今回は、バッハの作品を勉強する際に絶対知っておきたいことを、解説していきます(*^-^*)♪

目次

バロック音楽ってなに?

クラシック音楽は、「バロック音楽」、「古典音楽」、「ロマン音楽」「近現代音楽」「現代音楽」という大きく4つのジャンルに分けられます☆彡

それぞれのジャンルは、時代の変化に伴ってできた音楽の変化をジャンル別にしたものであり、その当時からこのようなジャンルがあったわけではありません。

バロック音楽はクラシック音楽の歴史上初期の時代の音楽を示し、バッハはそんなバロック音楽を築いた大作曲家の1人です。

バロック音楽の代表的な作曲家として、他にスカルラッティ(イタリア)やラモー(フランス)、そしてバッハと同じドイツでなんとバッハと同じ年に生まれた作曲家でヘンデルがいます。

当時の鍵盤楽器

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バロック時代の音楽を弾くには、当時の楽器について少し知る必要があります。

楽器こそがその時代の音楽の特徴であるからです。

チェンバロ

バッハが書いた鍵盤楽器のための曲は当時使われていたチェンバロ(ハープシコード)やクラヴィコードのために書かれました。

現代私たちが使っているいわゆる「ピアノ」と言われる楽器はに比べ非常に小型で、ボディ全体は薄い木の板(僅か2~4mm)で出来ており、非常に軽く、持ち運びも簡単に出来たそうです。

発音方法

発音方法もピアノとは違います。

ハンマーが弦をはじいて(たたいて)発音するピアノに比べ、チェンバロやクラヴィコードは、爪が弦をはじくことで音が出ます。

家具の一部だったチェンバロ

ピアノは主に黒ですね。チェンバロはボディに様々な装飾が施されており、当時は家具の一つとして楽しまれたそうです。

チェンバロはルネサンス音楽やバロック音楽で盛んに作られ、2段鍵盤のものや、音色や音量を変えられるものなどさまざまなスタイルの楽器も作られましたが、18世紀後半、現代のピアノと同じ原理の楽器が隆起したことにより徐々に使われなくなりました。

しかしチェンバロは今でも愛好家は多く、古楽の演奏会などで演奏を目にすることもできます。

ピアノとは全く違った音色です。その音を聴くだけで、当時の音楽の雰囲気が味わえるでしょう。

youtubuで「チェンバロ  バッハ」と検索すれば、チェンバロで弾いているバッハの演奏を聴くことができます。是非一度聴いてみてくださいね。とても素敵です。

なんでバッハ嫌いの子供が多いの?

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ピアノを習っている子供でバッハが好きな子って実はなかなかいないんですよね。

小学生のコンクーでもバッハのインベンションやシンフォニアなどの小品がよく課題曲になりますし、ピアノを勉強していく上で非常に大事なのですが、私も小さい頃はバッハはあまり好きじゃなかったですね。

「守らなきゃならないことが多い」「自由に弾けない」きっとこんな感じに思っていたんじゃないかと思います。

でもバッハの音楽って聴いているとなんだかとても落ち着きますよね。今は私もバッハは弾くのも聴くのもとても好きです。

「どうして当時はあんなに嫌いだったんだろう・・・」考えても分からないですね・・・ただ面白さが分からなかったんでしょうね。

バッハこそ楽しんで弾くもの。

バロック音楽って、実は「踊り」の音楽なんです。

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これが3つのジャンルの音楽の特徴です。

  • バロック音楽→踊り
  • 古典音楽→おしゃべり
  • ロマン派音楽→歌

これ実はとても大事です。忘れないように頭の隅っこに置いておきましょう。

モーツアルトの音楽って音が細かく軽やかなのが特徴ですね。それはおしゃべり音楽だから。

ショパンの音楽ってメロディラインが綺麗なのが特徴ですね。それは歌の音楽だからなんです。

そしてバロック音楽は「踊り」の音楽になります。

だから実はバロック音楽こそ楽しんで弾いていいんです!

8分音符はノンレガートで、16分音符は拍節感を意識してしなやかに。

これはインベンションの1番の曲です。

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バッハの曲はこのように8分音符と16分音符が交互に出てくることが多いですね。

全ての8分音符に赤い点を書きました。8分音符は基本的に全てノンレガートで弾きましょう。スタッカートのように鋭く切る必要はありませんが弾むように弾き、前後の音と繋げて弾かないようにしましょう。

楽譜に「切るように」とは書かれてありませんが、チェンバロの特徴は爪で弦をひっかいたような音であるため、レガートをするための楽器では無かったんですよね。

ですから、無条件で8分音符のところはノンレガートで弾きましょう!

また、16分音符が連なるところは、拍節感を大事にしなやかに弾きましょう。

バロック音楽の特徴は踊りでしたね。4拍子は「1、2、3、4」「1、2、3、4」3拍子の曲ならば「123、123」とテンポを刻むというよりは、テンポにのりながら、軽やかに16分音符を弾きましょう。

重くなってはいけません。鍵盤に指を押して音を出したりせず、きちんと1本1本の指を動かして弾きましょうね。

次は実際にバッハの曲の練習の仕方について解説していきます★

是非こちらも参考になさってください(*^-^*)

『バッハの練習の仕方★』~大人のピアノ独学~
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