皆さんは、何か新しい曲に挑戦する際に『拍子記号』を確認していますか?あるいは今弾いている曲が何分の何拍子なのかわかりますか?
そう、うっかり見落としがちになっていることが多いのが拍子記号です。
拍子は曲の冒頭のト音記号やヘ音記号の隣に書かれてある数字です。
今回はこの『拍子記号』についてもう一度勉強していきましょう。
拍子記号についてきちんと理解をすることで、あなたの演奏は今までよりもずっと気持ちの良い演奏になりますよ(*^-^*)♪
目次
拍子ってな~に?
拍子とは、拍の連なりの中に規則的にできた強拍と弱拍のセット(組み合わせ)のことです。
拍子の頭の音は常に強拍を意味し、強拍の次の音は必ず弱拍を意味します。
拍子は必然的にテンポ感をつくり、拍子を意識して弾くことで、メリハリのある形の整った演奏をすることができます。
日本人はリズムに弱い?
日本人はリズムに弱いとされていますね。ではなぜリズムに弱いのか・・・実はそこには文化が関係しているんです。👀
- 言葉
- 農耕文化
- 日本の民謡
この3つが大きな理由になっています。
平たんな日本語
普段私たちが使っている日本語を思い返してみましょう。
言葉そのものにほとんどアクセントをつけずに、そんなに口も開かずに話してますよね。良く言えば柔らかい。しかしすこし平坦ですね。
そんな日本語に比べて英語・フランス語・ドイツ語・中国語などの外国語のイントネーションはとてもしっかりとしていますよね。
イントネーションを付ける為に口の筋肉をしっかりと使って口をきちんと動かしてますね。
「アメリカ」と「ピザ」
例えば「アメリカ」、「ピザ」この2つの言葉、日本人はカタカナで平らに読みますね。しかしアメリカ人は「アッメーリカ」「ピッツア」口の筋肉や舌の筋肉をしっかりと使って話しますね。
このように英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語などは言葉に自然なリズムがあり、普段の会話には自然と強拍弱拍が出来ているんです。
日本人がリズムに弱い理由にはこのように、言葉の特徴が大きく関係していると考えられています。
3拍子が苦手なのは農耕文化が原因?
農耕文化がなぜ??
「おいっちにぃ」「よいしょ、よいしょ・・・」
稲刈り、耕す作業、そしてお餅つき・・・
これらの作業は実は全て2、4拍子なんですね。ですから昔から知らず知らずに日本人の身体には4拍子のリズムが染みついているんです。
日本の民謡はほとんどが2拍子、4拍子
日本人が3拍子に非常に弱い原因として、明治以前の日本の音楽で3拍子のものがほとんどないのが大きな要因とも言えます。
また、日本人は基本的に1拍(頭打ち)とも言われていますね。盆踊りなどに合わせて手拍子する際には一回一回韻を踏みますね。
ですから裏拍も実は苦手なんですよね。
このようなことから、西洋音楽であるクラシック音楽を勉強する際には、私たちは特に「拍感」に対して少し敏感にならなくてはいけないことが見えてきましたね。
弾く前に楽譜を見て、「この今日は何分の何拍子!」と確認してから弾くだけで全然演奏が変わります。
「拍子」にはその拍子の特徴があり、拍感やその拍のリズムを感じるだけで曲の雰囲気を出すこともできます。
ですので、今まで曖昧にしていた「拍子」についてここで改めて勉強し、練習に是非役立ててみてくださいませ。
拍子記号
拍子記号は楽譜の頭に必ずこのように記されています。
上下に2つの数字が並んでいますが、読み方は分数と同じように下から上に「〇分の〇拍子」と読みます。
拍子記号は一小節の中に何音符が(下の数字)いくつ(上の音符)入っているかを示しています。
また、4分の4拍子は数字ではなく「C」のように記号で表されることもありますのでこれも覚えておきましょう!
例えばこの曲は、拍子記号のところに「C」と書かれてあるので四分の四拍子です。
四分の四拍子なので四分音符が一小節に4つ入っていますね。
この他にも、「4分の2拍子」、「2分の2拍子」(Cに縦線が一本入った記号で表されることもある)、「8分の12拍子」など・・・
拍子は様々ありますが、考え方は一緒です。
何拍子の曲でも拍頭をきちんと感じて弾きましょう。
拍頭とは、小節の始めの音のことです。
さまざまな拍子がありますが、どんな拍子の曲を弾く際も「拍頭」は強拍に当たります。なんとなく小節をまたがずに、ちゃんとカウントして弾きましょう。
こうすることによってテンポ維持もしやすくなりますし、全体として整いますよ!!
特に3拍子は、1拍目をしっかりめに弾き2,3拍目は軽めに・・・がポイントです★
弾いている時に、何拍子の曲を弾いているのか感じながら弾くことで、あなたの演奏に締りができ、聴き手も非常に聴きやすい音楽になります★
是非、試してみてください(*^-^*)💛