先日ピアノを独学で勉強している方30人にアンケートをとったところ、多くの方がバイエルを使用していることがわかりました。
バイエルはピアノ初心者が使用する教則本の一つであり、日本では古くから「バイエル」が多くの人に使用されてきました。
今回はそのバイエルがパワーアップした「大人用のバイエル」について紹介していきたいと思います。
目次
大人のためのバイエルの特徴
- ピアノを弾く前に知っておきたい基礎が丁寧に解説されている。
- 字や楽譜が大きく見やすい。
- 各曲の練習方法、演奏ポイントが書いてある。
- 使用する鍵盤の位置を示した絵が書かれている。
大人のための独習バイエルは、通常のバイエルの内容は大きく変えずに、大人の方の独学が捗るようにと多方面からアシストされている楽譜です。
先ずはじめに、「鍵盤の位置と五線の音について」、「音符の長さや楽譜の読み方」、「拍子記号について」、「指番号」・・・など、ピアノを弾く前に知っておきたい知識がきちんと分かりやすく説明されています。
続いて独学される際の「練習の進め方」について詳しく書かれたページがあります。ですから一曲一曲その通りに練習をしていけば独学でも効率よく上達することが出来るようになっています。
「何をどのように練習いていけば良いのか・・・」初心者の方の場合は先ずここでつまづくので、練習方法が書いてあるのは、あなたの独学においてそれだけでとてもサポートになります。
バイエルは上巻・下巻に分かれていて、上巻が終わるころには初心者の方でも楽譜にかなり慣れ、「ピアノ弾けるようになったってきたな・・・」という実感がしっかり湧いてくると思います。
上巻が終わったらそのまま下巻に進むんで更に技術を身に付けていくことをオススメします。下巻も勉強すると、弾ける曲の幅も広がるからです。
また、練習曲だけでは退屈になってしまうと思うので、下巻に進む際には「大人のための名曲集」を併用しても良いでしょう。
練習曲集とは違った難しさもありますが、知っている曲を練習することでモチベーションも維持できます。★
指のポジションが変わらないので初心者でも入りやすい教材です。
ポジションが変わらないとは、弾く前に一度鍵盤に指を置いてしまえば、そこから指を移動せずに曲が弾けるようになっているということです。
つまり鍵盤の位置と楽譜の音が把握しやすく、初心者でも弾きやすいようにつくられています。段々と複雑にはなってきますが、大事なのは手を移動させないこと!
段々と音の種類(ドレミ)が増えていくので、無理せず徐々にグレードアップしていくことが出来る!
バイエルの特徴の1つが、音数や音符の種類が徐々に増えていく・・・です。
徐々に音が増え音符の種類も増えていくので、無理せず安心して練習を積み重ねることが出来ます。またちょっと退屈に感じる場合は、弾けそうなところに飛んでそこから先に進めるのも良いでしょう。
因みに始めの曲はこれです。
一つ一つの音符の長さを理解しながら正確に弾く力が付く!
バイエルはハノンとは違い一曲一曲は短いですが様々な音符が組み合わさっているので、音符の長さをきちんと理解して弾く必要があります。
メトロノームに合わせながら練習するなどして、一音一音を正確に弾く力を養いましょう。
また、使う鍵盤が変わるたびに鍵盤の絵で説明があるので、音の数が多くなってもそれぞれの指をどこに設定すればよいのか一目で分かるようになっています。
通常盤には無い独学に嬉しいワンポイントアドバイス!
各項目ごとのワンポイントアドバイスが書いてあります。ここには上手く弾けないときの練習の方法や、弾き方のポイントが書いてあります。
具体的な練習方法ですので、とても参考になると思います。
各項目ごとに名曲での力試し
これも通常版にはないのですが、大人のためのバイエルはSTEP3に分かれています。ステップが一つ終わるごとに、「弾いてみよう」のコーナーがあり、どなたでも知っている名曲にチャレンジできるようになっています。因みにSTEP3の最後の曲は、「ベートーヴェンの歓喜の歌」になっています。この曲が一冊弾ける頃には、楽譜を読めなかった方でも十分に楽譜に慣れていることと思いますよ(*‘ω‘ *)
普通のバイエルよりも、楽譜が大きくて見やすい!
通常のバイエルよりも、一つ一つの楽譜が大きく印刷されているのでとても見やすくなっています。(*‘ω‘ *)
バイエルは上巻と下巻に分かれています。初心者の方でも上級が終わると「「ピアノが弾けるようになった」という実感が湧いてくるでしょう!
そのまま下巻に進んで、更に楽譜に慣れ技術を身に付けることによって弾ける曲の幅も確実に増えます。バイエルは決して楽しい曲集ではありませんが、楽譜を読む力がきちんとつくので初心者にはとても使いやすい楽譜であり、きちんと指のトレーニングにもなるので是非使ってみてくださいね。