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独学にありがちな、悪い癖を3つ紹介します。
ここではピアノの独学でついつい付いてしまう避けたい「独学癖」を3つ紹介していきます。(*‘ω‘ *)
練習される際は是非この3点に気を付けて練習してみてください。
楽譜を見て弾けない
譜読みの段階から鍵盤にかじりついて練習するのが原因でなんとなくみなさん暗譜してしまうため、「楽譜を見ながら弾く」ことが出来なくなってしまいます。これだと「楽譜通り正確に弾く」のとはかけ離れた出来栄えになってしまいます。
この現象が起こる原因の一つに、レベルにあった曲を弾いていない(無理して曲に挑戦している)というのがあげられますが、そうでは無くても楽譜を見ながら弾けない方が沢山いらっしゃいます。
実は大抵の入門書や教則本の特徴として、「手の配置がほとんど移動しないで弾ける」というのがあります。
特に入門書の場合はほとんどがそうです。一度鍵盤に全部の指を音に乗っけてしまえば、そこから手を移動しなくても弾けるようになっています。ですから、先ず初心者の方は入門書などから始めてみましょう。そして、この仕組みを忘れずに弾いてみてくださいね。
例えばこの曲です。この曲は色んな入門書に出てきます。先ず右手はドレミファソに親指から順に指を置いていきます。左手はドレミファソに小指から指を乗っけます。最初にこうして全部の指をセッティングします。この状態のまま手をあっちこっちに音を出すごとに迷い動かさないようにして、楽譜の音を打鍵していくんです。指を不必要に動かすことによって何を弾いているのか、次の音がどこなのか分からなくなりその結果鍵盤にくぎ付けになるんです。
ですから、初心者の方の場合は必要以上に手を移動しないことが大切です。
一定のテンポで弾けない
一定のテンポとは、最初から最後まで決まったテンポで弾けずに速くなったり遅くなったりしてしまうことです。これの原因の一つに上で書いたように「楽譜を見ながら弾けない」が当たりますが、もっと重要なのは「一定のテンポで弾く大事さがわかっていない」ことです。
「音楽は自由」とか、「楽しく弾けたらいいじゃん」という声も聴きますが、それは実はちょっと高度なことなんです。例えば画家で有名なピカソを例にあげたいと思います。ピカソの絵ってなんだか斬新で「小学生の書いた絵」のような作品も中にはありますよね、でもピカソは本当は見たものを写真のようにそっくりに書けるんだそうです。それなのに敢えて、あのような作品を描いていたんですよね。
つまりピカソの絵は基盤があっての自由です。決まり事を深く理解したうえでの自由なんですよね。ピアノも同じで、つまらなくても先ずは普通に楽譜通りに弾けなくてはいけません。
一定のテンポ感を持ち楽譜通りに正しく弾けるということがとても大事なんです。
テンポキープの際の練習にはメトロノームを利用しましょう。
ゆっくりなテンポでも良いのできちんと一定のテンポで弾けるように練習してみてください。
ゆっくりなテンポで弾けるようになったら少しずつ曲に合ったテンポに上げていきましょう。また、その際にテンポ通りに弾けなくて止まったり、遅くなったりしてしまうところはそこだけ抜き出して部分練習をしましょう。これで練習の効率もとてもあがります。
強弱の変化が無い
画像の曲の場合最初の1ページだけでも⒡(フォルテ強く)P(ピアノ弱く)がこんなにも沢山書かれていますね。
またこれ以外にも、文字で書かれているものは表現の仕方を示す記号であったり、強弱を示す記号が書いてあります。
このように楽譜には強弱・速さ・表現の変化を示す記号が書かれています。
指を動かすことに一生懸命な分、それが達成できたときにそこで満足してしまう方もたくさんいらっしゃいます。
楽譜に書かれた様々な記号を守ることで曲の抑揚が出来て、「音楽」になります。
記号の意味が分からなかったら、インターネットで「音楽用語」と検索すれば簡単に出てくるので是非進んで調べるようにしてみてください。