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【大人のピアノ独学】『チェルニーの本当の目的』STEP1 ~チェルニー練習曲集の目的~

チェルニー練習曲集は、ピアノを習っている子なら必ず勉強すると教材の1つですね♪

今回は、あまり知られていないチェルニー練習曲集の目的とその魅力、勉強の仕方などについて1章~6章まで解説していきます(*^-^*)

チェルニー練習曲集の目的ってなに?

どんな練習曲集にもその教材の特徴や目的があります。

ではチェルニー練習曲集にはどんな目的があるでしょうか・・・

あなたなりに思い浮かべてみてみてください。

私が想像するに、チェルニの練習目的は「指の訓練」と感じている人が多いのではないでしょうか。

実は・・・そうではないんです。|д゚)

勿論指の訓練にもなりますが、チェルニー30番練習曲集には、その目的としてこのように書かれています。

【高度な技巧を習得するための予備練習として、指の敏速、正確、音の平均などを目的にし、さらに音楽的な基礎感覚を養うように書かれています。

それぞれの曲を弾くにあたって、より音楽的に演奏するには、どういうものが必要になってくるか、より美しく芸術的にするためにはどうすればいいか、ということを常に頭において、音楽的感性を養うようにしなければなりません。】

つまり、勉強者自らが楽譜から読みとる力(譜読力)をつけることで感受性が養われる教材でもあるということです。

「楽譜から読み取る力?(‘_’)」

そう、曲を弾く際に楽譜に書かれた音だけしか見ていない方、結構いらっしゃると思います。

ここでいう楽譜から読み取るとは、楽譜に書かれた様々な記号、音型、和声、をもとに自分がどのように弾くべきかを読み取るということです。

この作業はクラシック音楽を勉強する上で非常に大切であり、大事なことです。

その第一歩として書かれたのがチェルニー30番練習曲集です。

4つの原則

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チェルニーの内容に入る前に、少しここで勉強しておきたいことがあります。

音楽のなかにはいくつかの「原則」があります。

この原則について理解することで、チェルニーの練習の仕方が見えてきます♬

音楽の原則は、大きくこの4つのです。

  • 拍子
  • 調性
  • ハーモニー
  • リズム

どんな曲にも、拍子があり、そして調性がありますね。そしてハーモニー(和声)があり、リズムがあります。こうしたものが合わさって1つの音楽をつくっています。

しかし、こんな方が多いです。

  • 「今何拍子の曲を弾いているのか、パッと答えられない」
  • 「何調の曲か、どこで転調しているのかが分からない」
  • 「和声の響き(ハーモニー)よりも右手で頭が一杯」
  • 「音型の変化に気づかない」

そう、楽譜の音を追うのに必死で楽譜に書かれた他の様々なことに関して忘れがちになっている場合です。

この4つの大きな原則について1曲1曲で向き合うことで、それまで見えていなかった様々なドラマが楽譜から読み取れます。

これは結構楽しい作業でもあります。

楽譜から読み取る表現

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表現をする=音を大きくしたり小さくしたり、テンポを速くしたり遅くしたりするという直接的な変化に繋げようとする人が非常に多いですね。

結果的には、表現として音量に差ができてテンポにも変化が伴うものですが、しかしそれが先だってしまうのは理想的ではありません。空っぽな表現になってしまいます。

例えば、子供たちがピアノ教室で先生に「ここはもっと大きくしないとだめでしょ」「ここはrit.だからだんだん遅くしないと」と言われることは実際によくあることですが、そうした先生の言葉は幾分直接的に結果を求めてしまっているあまり、それに対して子供たちは何もわかっていないまま力強く弾いてみたり、肩をあげて恐る恐る小さな音を出したりしますね。

それは「やらなければならないからやっている」表現になってしまい、ナチュラルな音楽には結びつかないんですよね・・・

その結果ピアノの楽しさをわからずに嫌いになったりつまらなくなって、ある程度の年頃になった時にピアノ教室をやめてしまう子が非常に多いのが日本のピアノ教育の課題でもあります。

例えば、強弱記号が何を示しているのか。作曲家は和音の変化で何を求めていたのか・・・そこを考えることだ表現を考えるということです。

楽譜に書かれた記号をそのまま音量で示しては全く意味のないものになってしまいます。

楽譜に書かれた記号や音楽用語をもとに、どうやって弾くべきかを見つけることがとても大切です。

連携プレイの訓練をしている人だけにみえるチェルニーの美しさ

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「音楽」には4つの原則があり、それをわかっていてこそ適した呼吸が正しいタッチを促し、音を響かせる。

耳はいつも厳密に音を聴き、ハーモニーをつくり、次の響きにつなげる…これらの連携プレイが音楽の本質に気づかせてくれます。

チェルニーをつまらないと思う方はとても多いですよね。

しかし、それはとても勿体ないことです。

なぜならチェルニーには、音楽の原則を応用する訓練に相応しい音楽的な要素が沢山含まれているからです。

  • 音を聴く耳
  • 楽譜を読み取る力

是非、チェルニーの1曲1曲にあなたの華を咲かせ、またピアノを弾く上での基礎的な総合力を養いましょう(*^-^*)

大人のピアノ独学】『チェルニーの本当の目的』STEP2 ~1番の楽譜を読んでいこう♪~

【大人のピアノ独学】『チェルニーの本当の目的』STEP3 ~18番を読んでいきましょう♪~

【大人のピアノ独学】『チェルニーの本当の目的』STEP4 ~ピアニッシモ~

【大人のピアノ独学】『チェルニーの本当の目的』STEP5 ~「26番」に表記されたテンポとフレーズの法則~

【大人のピアノ独学】『チェルニーの本当の目的』STEP6 ~楽譜とは何か~