「バイエル」は子供から大人まで幅広い年齢層の方が使用する教則本ですね。
バイエルを練習する際には、効率的な練習をする必要があります。
ピアノ教室に通っていれば、練習曲の概念や「どこに気をつけて弾くべき」なのかを知ることができ、そこに気を付けて練習も出来ますが、独学の場合はそうはいかないですね。
ここではピアノ初心者がよく利用する「バイエル」を勉強する際の、効率的な練習方法をオススメしていきます。独学されている方は是非参考にしてください。
目次
1.バイエルと大人用のバイエル
バイエルには大きく分けて2種類あります。
標準バイエルと、「大人のための独習バイエル」です。
標準バイエルはレッスンに通う生徒さんが使っている楽譜です。それに対して「大人のための独習バイエル」とは、大人の方が1人でもバイエルを学べるようにとつくられたものです。ヤマハから出版されています。
私はこの楽譜を一通り読みました。独習にとても便利な楽譜になっています!
- ピアノを弾く前に知っておきたい基本についても丁寧に書かれている。
- 字も楽譜も見やすい。
- 練習目的・方法が書かれている。
- 使用する鍵盤が位置も書かれているの。
大人の方は子供に比べて理解力にとても優れています。
レッスンに通えなくても練習が捗るようにと楽譜が作られています。
バイエルを練習する際におさえておきたい3つのポイント
1.手は一回一回鍵盤から上げない!基本はレガート(滑らかに)で♪フレーズ(呼吸)を大事にしましょう。
バイエルは一度も手のポジションを変えなくても弾けるようになっています。なので指や手を一回一回鍵盤からあげないで弾くように気を付けてみてください。一度上げてしまうと「次どこの音だったけ・・・」とわからなくなってしまいます。
フレーズを意識して基本は鍵盤に指を置いた状態から弾くように心がけましょう。
2.メトロノームに合わせて弾けるようになりましょう。
メトロノーム練習はとても重要です。メトロノームとは、一定のテンポを維持して弾けるようにするために練習でよく使われるものです。
家にある方は是非使ってみてください。また最近は携帯の無料アプリでもダウンロードできるので、無い方は是非アプリのメトロノームもオススメです。
私は日頃の練習はアプリのメトロノームを重宝しています。持ち歩く必要もないのでとても便利ですよ!!
さて、メトロノーム練習の仕方についてですが、
メトロノームは4分音符一拍に1カチッをピッタリ合わせて弾きましょう。
つまり、二分音符の場合はカチッ2つ分、付点二分音符はカチッ3つ分、全音符はカチッ4つ分です。
音符の長さを正しく弾かないとテンポが速くなったり遅くなったりと、不安定になります。音符分の長さはきちんと伸ばしましょう。
メトロノーム+歌いながら弾けるようにしましょう。
歌うことでカウントを感じやすくなり、ただ無言で弾いているよりも楽しく練習できますので、歌いながら弾くことがオススメです。
★歌う際のポイント★
伸ばしている音も拍に合わせて下の画像のように「みいいれ」「どおおど」このようにしっかり歌いましょう。こうすることで拍感が無くなることなく、音符の長さを正確に弾くことが出来ます。
私の場合は全音符に関しては、「どおおお」「みいいい」と歌うと何個伸ばしているのか分からなくなりそうなので、「ど234」「み234」のように歌います(*‘ω‘ *)
3.バイエルはメトロノームに合わせて歌えて弾けたらOKです。次の曲に進みましょう。
バイエルは一曲に時間をかける必要ありません。次の曲に進む基準として「メトロノームに合わせて歌えて弾けたらOK」ということで十分です。
両手で合わせる時は片手の曲でやったように、右手左手をそれぞれメトロノームに合わせて弾けるように練習して、それから合わせるとスムーズに両手でも弾くことが出来ます。
余裕がある方はいきなり両手で合わせても勿論大丈夫です。
バイエルは基礎をきちんと習得できる教材として古くから使われています。「楽しい曲」ではありませんがそれぞれの音符を正しい長さで正しいリズムで弾くことで基礎が身に付き楽譜を読む力も付きますので、是非がんばってみてくださいませ。(#^.^#)