今回は『タランテラ』の練習目的、音楽用語、演奏目的、練習方法などについて解説していきます☆
目次
練習目的
- 指を軽やかに動かせるように。
- タランテラのリズムを体感。
出てくる音楽用語
- leggiero(軽く)
- cresc.(だんだん強く)
- dim.e.poco riten.(だんだん弱くしながら、遅く)
- a tempo(もとの速さで)
演奏ポイント
「タランテラ」とは、イタリア南部の民族舞曲です。
諸説ありますが、タランチュラ(毒蜘蛛)にかまれて、その毒を抜く為に踊られた解毒の踊られたという毒蜘蛛伝説に由来されています。
- 速い中にもタランテラ独特の弾むような8分の6拍子がとても印象的です。
- 先ずは大きな2拍子を感じて弾きましょう。(慣れてきたら1小節1拍で感じましょう。)1拍目、4拍目に重みをかけ、1拍目の後に続く2,3拍、4拍目の後に続く5,6、拍目の音は軽く弾くことによってリズムに弾みをつけましょう。
- 左手は付点4分音符ですが、音価分きちんと伸ばすとリズムが重くなってしまうので、鍵盤の上で軽く弾ませる程度で良いでしょう。
- 17小節目からはアウフタクトのリズムになります。それまでと同じように「タッカ タッカ」ではリズムが重くなるので、「カタッ カタッ」というようにとらえると良いでしょう。(カに重みをかけ、タで抜きます。)
- アウフタクト(弱起)で始まるところは流れでそのまま突っ込まないように。必ず呼吸を改めましょう。
- 34小節目からは音型が変わります。ここもテンポの刻みの中で弾くようにしましょう。
- 41小節目からは装飾音符が付きますね。装飾音符は前に出して弾きましょう。あくまで飾り音符なので重くならないように軽やかに弾きましょう。
練習方法
先ずタランテラのリズムを一度何か音源で聴いてみるのをオススメ致します(*^-^*)
非常に独特なテンポ感、リズム感です。ですので先ずはタランテラのリズムを知り、音源に合わせて歌ってみたりしてリズムを味わうことから始めましょう♪
リズム練習
とても指の入れ替えが多い曲です。1小節目をご覧ください。レミファを「123」で弾いたら次のファは3番→1番に持ち替えなくてはなりません。
2小節目も同様です。ラソファを「321」で弾いたら次のフアは1番→3番に持ち替えなくてはなりません。
同じ音の持ち替えをスムーズにできなくてはならないので、その為の練習を下に書きました。
上2段が指の持ちかえの為の練習です。
3段目は、17小節目からの指の跳躍の為の練習です。
ラソ ソミ ミレ レファ ファミ ミラ をそれぞれ和音にしたものです。
この練習によって指のポジションが定まりやすくなります。
是非試してみたくださいね☆
メトロノーム練習
最初はゆったりとしたテンポで始め徐々にテンポをあげていきましょう。
全体を通してテンポがとても崩れやすい曲です。メトロノームでテンポを維持しながら練習しましょう♪