ピアノ独学にオススメの【大人から始めるハノン】練習で絶対に取り入れたい6つのポイント★

中級者用

譜読みにあまり苦労することなく、とてもシンプルな音型の反復運動で指のトレーニングができるハノンですが、一歩間違えれば手首を痛める恐れもあり、シンプルがゆえに「どう弾くべきか」ということをあまり考えずに弾きがちですよね。確かに「音楽的に」弾くことを勉強する教材では無いですが、しかしハノンはハノンに適した練習法と理念があります。

ここではハノン練習曲集の正しい弾き方、やってはいけない弾き方、そして練習方法について解説していきたいと思います★

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目次

ハノンって何?

ハノンは指を強化する練習曲として有名な教材です。一般的なハノンの楽譜に書かれている「ハノン曲集の目標」は次のようになっています。

  1. 指を動きやすくすること
  2. 指をそれぞれ独立させること
  3. 指の力をつけること
  4. つぶをそろえること
  5. 手首を柔らかくすること
  6. よい演奏に必要な特別な練習を全部入れること
  7. 左手が右手と同じように自由になること

「な、なるほどぉ・・・」そぉ、まさに指のトレーニング教材なわけです(‘_’)

しかし、これらの目標を達成するためには良い弾き方や良い練習方法が必要となります。

間違った弾き方で弾いてしまうと、ハノンの効果は薄れてしまうからです。

正しい弾き方で、ハノンの効果をあなたの上達にしっかり結び付けましょう♪!!

1.肩や手首に力をいれない

手首に力が入ったまま状態で指を動かし続けると手首は痛めてしまいます。

理想的なのは日頃生活をしている時のリラックスしている状態で弾くことです。

基本的には日常生活の中で手首に特に力をいれることってそんなに無いですよね…例えば、寝ている時、パソコンを打っている時、本を読んでいる時、メイクをしている時・・・この記事を読んでくださっている今もきっと手首はリラックスした状態にあるでしょう。では、その状態でどちらかの手で思いっきりこぶしを握ってみてください。物凄く手首が固くなりますよね...実はこの状態でハノンを弾く方がとても多いんです(‘_’)

手首に力をかけて弾いている人は大概弾き終わった後に「疲れたー・・・」と感じるでしょう。ピアノは実はどんなに早く指を動かしても、ダイナミックな音を出しても肩や手首がつかれることは無いんです。

今日から始める第一歩として、先ず肩をリラックスさせてみましょう♪

弾いている際に肩が上がってしまっている方は下ろしましょう。これは今すぐに治せます。そして手首をリラックスさせることですが、これは一言で「手首の力を抜きましょう」と言っても結構難しいです。

何故かと言うと、手首をリラックスさせようとして指までフニャフニャになってしまったり。手のフォームが悪くなったり・・・してしまうからです。

ですから手首のリラックスについては、自分なりにやろうとせずに【「脱力」の効果やその必要性】に詳しく解説しているので、是非こちらを参考にしてみてください★

2.メトロノームを使いましょう!

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ハノンは一音一音を均等(一音一音に対して、鍵盤に触れている指の重力が同じになること。)に弾くことによって指のトレーニングが出来るようになっています。

ですので一定のテンポで、そして一音一音にむらがでないように(長めの音があったり短めの音があったりしないように)整えて弾くことが大事です。

その為にはメトロノーム練習がとても大事です。一定のテンポで弾ける速度で最初はゆっっくりから弾き始めましょう!

段々とテンポをあげられると理想的ですが、物凄く速く弾く必要はありません。

また、「大人のためのハノン」は全部8分音符なので、メトロノームの「1カチッ」の中に2音ずつ音を入れて弾きましょう♪(*^-^*)

3.指番号を言いながら弾きましょう!

一つ一つの音を指番号を言いながら弾きましょう!とても効果的な練習法です★

音を出す際に楽譜に書かれた指番号と弾く指を確認しながらでないと弾けないので、テンポは普通に弾くよりも少しゆっくりになります。

指番号が分からなくなる方は楽譜の音の上に一つ一つ指番号を書いても大丈夫です。

これによって一本一本の指に意識が持てるので、きちんと弾く練習にとても効果的です。特にこういった練習曲の場合はテンポを上げるにつれて、ただ指が動いている状況になりやすいです。ただ指が動いている状況は一見良くも感じますが、これは全部の音が鍵盤の下まできちんと打鍵できていない状況をいいます。この場合、ピアノの弦にきちんと鍵盤の重みが伝わっていないので、響きはとても乏しくなります。ピアノはちゃんと一本一本の指が鍵盤の下の下まで打鍵することにより、響きが豊かになりますし、響きの幅を広がります。また、指番号を言いながら指を動かすことで、弾き方を忘れにくくもなります。これはこの練習によって頭と指の動きが繋がるからです。ただ指が動いている状況だと、ただ体が覚えているだけなので、とても忘れやすいんです。

この練習はとてもゆっくりから始めて、メトロノーム練習と併用でできたらとても効果があがります。

是非、練習の際には試してみてくださいませ。

4.リズム練習

「大人のためのハノン」には一曲一曲にオススメのリズム練習が書かれています。

何故リズム練習が必要かというと、ハノンのように8分音符が最初から最後まで連なるような楽譜はなかなか全ての音を整えて弾けません。

整えて弾けるようにする為に、メトロノーム練習や指番号をいいながら弾く練習がとても効果的なのですが、それと同じぐらい大事なのが「リズム練習」になります。「リズム練習をやったからメトロノーム練習はいらないかな…」「指番号練習したから大丈夫だろう・・・」ではなく、3つをセットに考えて頂きたいなと思います。

5.きちんと音を出しましょう!

ハノンを弾く際は、一音一音きちんと音を出すことが必要です。だからと言ってフォルテで弾く必要はないのですが、綺麗に弾こうと思わなくて良いのできちんと指を曲げて音を出して弾きましょう!

6.フレーズを意識して弾きましょう!

ハノンにはフレーズを表す線は書いてありませんが、一小節が一つのまとまりになっています。一音一音弾くたびに手首を上下させてはいけません。

1小節の塊をフレーズと感じながら弾いてみましょう♪

小節の頭の音は少し鍵盤を掘る感じで弾くことで、フレーズが作りやすくなります!

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