「ショパンを弾けるようになりたい!」と憧れている方はとても多いですよね(#^^#)♬
今回は、ショパンの作品の中でも特に有名な『夜想曲(ノクターン)作品9-2』の練習の仕方や弾く際のコツについてご紹介していきたいと思います。
目次
ショパンの作品は「左手の流れ」がとても大事。
夜想曲に限らず、ショパンの作品ってメロディがとても耳に残るし、魅力的ですよね。しかし演奏をする上で舵の役目をするのは実は「左手」なんです。
イメージとしては左手が流れを作り、右手のメロディーをその上に乗せていく・・・これが大事です。
どの曲も弾くときも、このことを頭の隅に置いておくようにしましょう。
こうすることで、綺麗にメロディを弾くことができます。
メトロノーム練習
先ずは、止まったり、速くなったり遅くなったりせずに一定のテンポで弾けることが大事です。
無機質になりますがメトロノームに合わせて止まらずに弾けるようにしましょう。
メトロノームの設定は楽譜に記譜されているテンポ〖♪=132〗よりも遅くて構いません。
大事なのは、一定のテンポで弾けることです。
この曲は左手の音の幅が広く,かなり飛ぶ(跳躍)するので、テンポが崩れやすいです。
跳躍の際にテンポが崩れないで弾けるようにしましょう。
この時の弾き方のポイントですが、三連符の頭の音と2つ目の音のように、とても音が飛ぶところは特に、手の移動を早めにすることです。
どういうことかと言うと、例えば楽譜の一番最初のところの左手を見てください。
最初のミを弾いたら、すぐ次の和音の場所に手を移動させましょう。音を出すのと一緒に手を移動させては遅いです。
手の移動や、指の移動は「次の音を出す前」に終えているようにしましょう。
この曲はゆったりとしていますから、跳躍を次の音までにすることはそんなに大変ではありません。
そして手の移動するときは手首はリラックスさせておきましょう。
フレーズを感じて弾く
メトロノーム練習で一定のテンポで弾けるようになったら、ここから流れをつくっていきましょう。
ショパンの作品の優美さをつくっている要素との1つに「フレーズ」があります。
フレーズを簡単に言い換えると、文章のまとまりであり、句読点の役目を果たしています。
「私は今朝、パンケーキを食べてきました。そして、えみちゃんと一緒に学校まで登校しました。」
例えばこんな文章があったとします。文章の中にも「流れ」があり、この文章を
「私、は、今朝、パンケーキ、を、食べ、てきました。そして、えみ、ちゃんと一緒、に・・・」
単語ごとに分けると、とても話しにくいし、なんだか停滞しますよね。
音楽にも、同じように「流れ」があり、「フレーズ」がこの流れをつくっています。
赤線でなぞっている線が「フレーズ」です。一つのフレーズの中でさっきの文章のように、区切ってしまってはいけません。
1つの息で1つの流れを感じましょう。
左手もこのフレーズを感じて弾くことがポイントです。
分かりやすくするためにヘ音記号の方にも黒線でフレーズを書かせて頂きました。
ミーーミーーミーーレーー ドーードーーファーーファーー
一度、このように黒丸の音だけを拾ってテンポ通りに歌ってみましょう。
これが左手の大きな流れです。
この流れの中に、他の音も入れていきます。
この際、三連符の頭の音だけをきちんと鳴らし、2つ目、3つ目の音は軽めに弾きましょう。
強弱弱 強弱弱 強弱弱 強弱弱
そしたらその感覚を忘れずに実際に弾いてみましょう。2、3つ目は(弱と書かれている音)易しくそして軽く入れられるようにしましょう。
左手がスムーズに弾けるようになったら、あとはその上に右手のメロディーをのっけていきましょう♪
STEP2では『右手の弾き方』について解説していきます。是非こちらも練習の参考になさってください(*^-^*)