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実際に独学された方々の生の声を紹介!オススメできることと、できないこと!
独学でピアノ弾けるようになるのかな・・・と悩んでいらっしゃる方、沢山いらっしゃいますよね!
ここでは実際にピアノを独学で勉強された方々の生の練習法を楽譜への書き込み・動画サイトの利用・コード譜勉強・教則本の使用の4つのカテゴリーに分け講師側の目線から、ピアノの練習においてオススメしたいこと、オススメがあまりできないことを紹介していきたいと思います。
楽譜に音名、指番号を書き込むことはとてもオススメ!
<体験談1 楽譜への書き込み>
子供向けの曲なら2日間で弾けるようになりました。
・ 妊娠を機に、「ピアノを弾きながら子供と歌いたいな」という動機で始めました。私は先ず全く楽譜が読めませんでしたので、一音一音にカタカナで「ド・レ・ミ」を書き込んでいきました。その作業だけで一苦労でしたが、その後に指番号や、伸ばす音符を○で囲むなど目印を書き込み、少しでも弾きやすくなるようにしました。最初はチューリップから練習しました。その頃は、後半に出てくる「ラ」の音にはとても苦戦していましたが、今では簡単な曲限定ですが、子供向けの曲なら2日間あれば形にできるようになりました。 28歳女性
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「なかなか音がその場で分からないから・・・」という理由で楽譜に音名を書き込んだり指番号をふって練習された方がとても多かったです。
これによって練習効率がとても高くなりますので、とても賛成です。
間違えた音やリズム、指番号で弾いてることに気づかない、毎回毎回弾くごとに音や指番号が変わってしまう・・・という生徒さんはピアノ教室でも多くみられ、これは練習効果があがりません。また、小さなお子さんには講師側が指番号を書き込んだり、伸ばす音符に目印をつけたりします。これだけでもとても効果があります。
毎回決まった指番号で正しい音を弾くことが、上達への第一歩です。
それを意識づける為にも、楽譜への書き込みはとても良いことです!
YouTubeなどの動画に頼りすぎはあまりオススメできません。
<体験談2 動画サイトの利用>
終了試験にも無事合格することが出来ました!
・ 専門学校時代に自分だけピアノが初心者で、弾きたい曲は山ほどあるのに弾けない自分が悔しくて泣いてばかりいました。毎回自分だけ注意を受けていた為学校にすら行きたくなくなっていた時、ピアノが上手な友達が、少しでも練習しやすくなるようにと指先と鍵盤を映した動画を送ってくれました。その動画のお陰で終了試験にも無事合格することが出来ました。就職してからは毎日ピアノに触れ、弾ける曲が一つ増えることに自分自身嬉しくなり仕事で使う曲の他に、趣味で弾きたかった曲も楽しんで弾けるようになりました。 毎日、毎回同じ所ばかり繰り返していると嫌で堪らなくなります。しかし、毎日少しでも1日うちの10分でもピアノに触れることで、間違いなく自分の実力に繋がると思いました。自分だけでは難しく思える箇所も、誰かに一度弾いてもらい見て、聞いて覚えていくのも自分の成長になると感じました。 27歳女性
日に日に出来るようになるのが楽しくて毎日頑張りました!
・ youtubuで自分の好きな曲をピアノで弾いている人がいて、自分も弾きたい!と思いました。最初はyoutubeで弾いてる人の手を見ながら右手を完璧に弾けるようにして、それから左手を一生懸命に何度も動画を見ながら練習しました!できるまでかなり時間はかかったけれど、日に日に出来るようになっていくのが楽しくて毎日頑張りました。一カ月以上かかったけども楽譜を読めなくてもマネだけで弾けるようになりました。
レパートリーを増やしたくて今は好きなJPOPの曲を毎日練習しています。
・ 私は母親が昔ピアノを習っていたので家には初心者から上級者のものまでの楽譜が豊富にありました。先ずは初心者の楽譜で少しずつ練習し始めました。また、練習の際にはかなり多くのピアノ演奏動画を見ました。すると、こんな風に弾けるようになりたいという気持ちと共に段々とコツも掴みました。初心者ではなくなったなと自分で感じた時から、好きな合唱曲の伴奏を始めました。また更にレパートリーを増やしたいと思い、JPOPの楽譜を買い毎日のように練習しています。19歳女性
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動画サイトは沢山の方々が活用していました。
独学された方で、動画をもとに練習して弾けるようになった方はとても多かったです。動画はとても解りやすいですし、独学においてとても心強い支えになりますよね。
私も時々YouTubeで自分の弾く曲を聴くこともあります。しかし、楽譜を見ずにYouTubeを元に練習するのはあまりオススメができません。
この練習法だと、楽譜がいつになっても読めるようにならないからです。
何か一曲だけでなく、その先もピアノを続けていかれる予定でしたら、絶対に楽譜はある程度は読めるようにした方があとあと楽しく続けられます。誰かとアンサンブルをするとなった時も楽譜は必須ですね。
しかしこの場合でしたら、動画を見ながらの練習も良いと思います!
「結婚式で披露したいから、この曲だけ弾けるようにしたい!」という場合です。
この場合、基礎から順にやっていく時間は恐らくないので、動画を見ながら練習する方法が効率的でしょう♪
「コード奏法」の方が簡単なの?
<体験談3 コード譜>
コードを覚えて練習しました。楽譜を見て弾くより簡単です!しかし・・・
・現在、簡単な楽譜をたどたどしく弾く程度ならできるようになりました。
コードを見て伴奏を弾く、または感覚で伴奏をつけることのほうが簡単で、楽譜を見て弾くよりそちらの方が多いです。
一度コードをしっかりと覚え、あとは曲調によってリズムパターンを変えることでなんとなく曲が弾けているような雰囲気を出せます。
これによって左右の指を動かす訓練にもなり、旋律を弾くときに指が滑らかに動くようになりました。
悩んでいることは、やはり運指を習っていないと旋律が上手く弾けないということです。
指運びにたどたどしさがどうしても出てしまいます。
スムーズに旋律を弾くためにまずどの順番で指を動かせばいいのかじっくり考えないといけないです。しっかり習っている人たちのように難しい曲はおそらく私には無理でしょうが、コードを覚える、旋律をそこへ乗せる、もしくは歌いながら弾くことでなんとなく出来るような雰囲気は出せると思います。 32歳女性
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体験者の方の中で、コード奏法を取り入れて勉強した方がいらっしゃいました。
コード奏法とは、ジャズやポップスの楽譜によくみられるもので、ライブ会場などで演奏しているミュージシャンが身に付けている奏法の一つです。
クラシック曲の楽譜は作曲者の細かい設定のもと出来上がったものですが、ジャズ譜などによくみられるコード譜は、その曲をどのように弾くかある程度演奏者に自由を与えています。
簡単に説明すると、決められているのはメロディだけで、左手の伴奏はコードの示した和音であれば自由にリズムをつけていいのです。あまり耳にしたことが無い方にとってはすこし気難しく聞こえてしまうかもしれませんが、簡単なコードであればすぐに覚えられますし、右手左手を合わせる難しさもなくなるので、もしかしたらこちらの方が楽しんで出来るかもしれませんね!最近は「大人になってから始めるピアノ・コード奏法」といったような楽譜も沢山出版されています。難点としてはクラシック曲の楽譜を弾く際はやはり音を一つ一つ読んでいかなくてはならないってことです。
また、体験者の方も書かれているように、右手の指を滑らかに弾くために、最初のうちは教則本などで基本な指の運びや感覚を身に付けてからコード奏法を勉強するのはとても良いと思います☆
教則本は上達への近道?
<体験談4 教則本>
最初は挫折しそうになったけど、毎日頑張ったら段々と弾けるようになりました。
・ 小学生の時にピアノが弾けるようになりたいと思いましたが、自分の性格的に教室に行くのがどうしても嫌で、独学を始めるようになりました。ピアノを始める前までは、そんなに苦労しないだろうと思っていた為に、最初からショパンの曲を選びました。勿論楽譜も複雑だし全然弾けませんでした。そこでピアノが上手な友人に何を練習しているのか聞いたところバイエルの練習をしていると聞いて、使い始めました。聞いたこともない曲でつまらなかったし挫折しそうになったけど、最初の頃ははこればっかりだったよ!と言われ、毎日頑張ったら段々と弾けるようになってきたました。日々の努力が大事だと思います。 23歳女性(小学生のころ)
何事も基本が大切であり、バイエルはそれを身に付けてくれます。
・ まず基本を学ぶ点では、どうしても教本が必要だと思います。バイエルは先ず指の押さえ方から最初は片手ずつの練習曲で、そこから少しずつ音数が増え、音の種類も増えて複雑になっていきます。何事も基本が大切であり、バイエルはそれを身に付けてくれます。 28歳男性
半年毎日練習したら、指の動きもスムーズになりました。
・ 25歳の頃に独学でピアノを勉強し始めました。まず楽器屋に行き、店員に「独学でピアノを始めること」と「全くの初心者であること」を伝えて、楽譜選びを手伝ってもらいました。教則本を一通りやっていくうちに徐々に指使いは身に付き、半年毎日練習していたら、指の動きも段々とスムーズになり、それから簡単な曲の楽譜を買ってきて段々とレパートリーを増やしました。 30歳男性(25歳のころ)
独学始めて10年・・・今では中級程度の曲なら弾けるようになりました。
・ 友人の結婚式でのピアノ演奏に感動したのがきっかけでピアノが弾きたいと思い、式の後すぐにピアノを買いました。ピアノを弾くなら先ず有名ところで「エリーゼのために」かな?と軽く想い楽譜を買ってきたものの、あえなく撃沈。そこで初心者でも弾けるピアノ教則本を買ってきて地道にに一から勉強する日々が始まりました。簡単な楽譜でもド・レ・ミがパッと分からなかった為、一音一音に音名を書き込み、先ずは右手、次は左手と、カタツムリの歩みのようにゆっくりと教則本を進めていきました。そんな事を3年ほどやっていると、ようやく楽譜にも慣れて、音名を書き込めなくてもある程度楽譜が読めるようになりました。次に自分が好きなアーティストの簡単な楽譜集を買ってきて1冊仕上げてく作業に移りました。好きなアーティストの楽曲なので、モチベーションも以前とは段違いでぐんぐん上達していくのが自分でもわかり、この頃からピアノを弾くのが本当に楽しいと感じるようになってきました。それから10年・・・今では中級程度の曲なら弾けるようになりました。今では独学での限界を感じ、ピアノレッスンを受けるに至ってます。 41歳男性
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独学経験者の中には、教則本から地道に勉強した方もいらっしゃいました。
その理由として、「弾きたい曲が弾けなかったから基礎からやろうと思って・・・」が多かったです。素晴らしい考え方だと思います。「せっかく弾きたい曲があって練習しようとしているのに、練習曲なんてやってたらやる気もなくなるし、自分にはそんなのは必要ない・・・」て考える方、沢山いらっしゃると思います。笑💦
実際経験者の方々も「うんざり」 「地道な努力」と、練習曲集の評判はとても悪かったです。
しかし、教則本を勉強することで、必要な基礎が自然に身に付きます。
最初は少し退屈かもしれませんが、教則本で基礎さえつければ、あとはいくらでも応用が効きます。
貴方に憧れの曲があるなら、初心者でも弾けるようになるべく簡単にアレンジされた楽譜を見つけるか、、、教則本で基礎を身に付けてから挑戦することをオススメします(#^^#)
ピアノは細く長く続けていきましょう!
体験者の方の声を4つの項目に分けて書いてきましたが、ピアノにスピードは必要ありません。
他人と比べるなんてもってのほかで、地道に地道に積み重ねていくことがとても大事です。
そして積み重ねていく為には、ある程度土台が必要です。その為に教則本や入門書が必要となります。
練習の際にYouTubeなどの動画サイトを利用することは悪いことではありませんが、必要とする目的が手っ取り早く弾けるために・・・ですと、その曲は弾けるようになってもいくつもの曲を弾けるようになったりするのはとても時間がかかることですし、レパートリーの広がりは乏しくなります。参考にする分には心強いですし良いと思います。
今独学してみようと考えている方、憧れの曲を弾けるようにするためにすこし寄り道だと思って是非一度教則本を使ったり、併用してみてくださいませ(*‘ω‘ *)